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Channel: ゆっくり歩こう
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どこの都市伝説? 障がい者をコワイとか言ってる情弱なんて

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 FDA訓練生のT.M.です。


 今日は、9月末ということもあって、特別スケジュールで講義が行われました。

 普段は、2か所に分かれているメンバーが第1事業所に全員集合。今まで話をする機会が少なかった人もいます。

 障がい者と言っても、身体障がい、知的障がい、精神障がい(発達障がいを含む)、難病などと多種多様。まさに、病気もいろいろ、制度もいろいろ

 さらには、高次脳機能障害のように、世間での認知が、まだまだこれからというものもあります。


 こんなに複雑怪奇な分類や制度を、障がいの当事者は完全に理解しているのでしょうか? いや、理解しておろうはずがないッ:反語)!


似顔絵
 ※他の利用者による、T.M.の似顔絵。本人はあまり似ているとは思わないのだが、こんなにヒゲ濃いのかな?


 FDAなど様々な障がい者が集まる場所であっても、意識的に仲間のことを勉強していかないと、他の人の病気は、なかなか分かりません。今日の勉強の機会は、非常に重要です。


 「え? 精神障がいでは、手帳に更新手続きがあるの?」「あるよ。逆に、病状固定という言葉が精神障がいには似合わない気がする」。

 「難病認定の基準は、都道府県ごとで同じはず……ですよね?」「いや、認定基準は同じでも、支援内容は別」。



 などなど、みなの間で、疑問や感想が飛び交います。
 飛び交います。


 こんな風景に、障がい者も健康な人も、違いはありません。みなさんが、役所や税務署の窓口でやっている話と、何も違いはないわけです。


タイム・レコーダー
 ※FDA第1事業所の入口にある、タイム・レコーダー。この施設が一般企業と同等の通所条件で動いている象徴。ちなみに、打刻忘れはトレーニング生T.M.の悪癖。


 わたしは、精神障がい者のカテゴリーに入ります。病名は双極性障害(躁うつ病)。

 元々、FDA通所を始める前から、SNSを通じて同じ病気の知人は多数いました。しかし、それ以外の障がいの持ち主は、ほとんどいませんでした

 ネットによるつながりは、仲間と深い話をする分には良いのですが、「障がい者」とか「就労困難者」とかを、幅広くカバーする力は、強くないように思います。

 逆に、FDAのような施設では、様々な障がい特性の人が集まっているということが、SNSとは決定的な違い。ここにいると、自然に、他の病気の持ち主との交流が進みます。


 時には、風邪でマスクをしたまま耳の聞こえない人に話しかけ、「ごめん、読唇術できない」と言われるバカをやらかしたり。

 時には、車いすを押しながら自動改札を通ろうとして、車いすのひとり目と、それを押すふたり目の関係で、ICゲート通過のタイミング調節が難しいと、とまどってみたり。


車いす(介護用ではない)
 ※自分が以前に押した経験があるのは介護用だけで、初めての時は勝手の違いを感じた。電動機つきで重く、無理やりの方向転換などはできない。押す人むけのブレーキもない。


 自分は、ここに期限限定でしかいられない身分。仲間たちと一緒に、ゆっくり歩いて、時には車いすを押して、卒業の日を目指していきたいと思います。


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